MoriKen's Journal

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アラサー社会人博士による徒然日記。技術についてつらつら。だけだとコンテンツが貧弱なので、会社公認で大学院博士課程に進学した経緯や、独学でTOEICを475→910にしたノウハウを共有します。

【MBA】社会人 MBA のススメ ①きっかけ

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こんばんわ。

いつもヘンテコなキャリアを歩み続ける MoriKen です。

そんな私が、これまた題記のような変わったことに着手してしまいましたので、スレッドがてらカテゴリを立ち上げるというお話です笑。

せっかくなので、過去に執筆した「社会人博士のススメ」のフォーマット風に、経緯を綴っておこうと思います。

  1. 社会人博士のススメ ①きっかけ
  2. 社会人博士のススメ ②なぜ博士を選んだのか?
  3. 社会人博士のススメ ③なぜ退職+博士を断念したのか?
  4. 社会人博士のススメ ④なぜ社会人博士か?ーメリット編ー
  5. 社会人博士のススメ ⑤なぜ社会人博士か?ーデメリット編ー
  6. 社会人博士のススメ ⑥なぜ社会人博士か?ー私の決断編ー

本質的にはかなりの部分が重複すると思いますが、博士号のときとはモチベーションがだいぶ違います。

まぁあれから何年か経ったので、今一度自分の考察を振り返るのも悪くないかなと思い、筆を執ってみました。(しばらくまとまった記事なんて書けていなかったので、この雰囲気懐かしい笑)

同じような悩みを抱える方に、少しでもお役に立てれば、望外の幸福です。

まずなんで MBA?

まぁ、まさかこんなことになるとは、という事象が発生したわけです。

ひょんなことから経営者サイドに

ひょんなことから、転職して取締役になりました。


それまでペーペーの平社員しか経験したことのなかった、若干30台前半の鼻垂れが、一気に経営者サイドというお話であります。意味不明なほど、ぶっ飛びすぎです笑。

いや、自分は根暗でおとなしいエンジニアだったんです。意気揚々と従業員での採用と思っていたところで、まさかのオファーだったわけです。青天の霹靂とはこのことです。

そんなぶっ飛んだオファーに対して、これまた「何か面白そうだ」と、これまた現状スキルに見合わないポストのアクセプトを即断した私は私で阿呆なわけですが笑。いつも考えが浅いのが、私の悪い癖 (^O^;)

なにはともあれ、いかんせん経営なんていう高度な意思決定を要する業務の経験がなく、スキルセットも備わっていません。

さて困りました。強烈な劣等感が全身にほとばしります。ざわざわ。。。


とは言え、せっかく受けたオファー。しっかりご期待にはお応えしたいわけです。

もちろん、意思決定という仕事は知識だけでは務まりません。色々な経験を肌で感じて初めて血肉となる類のものであることは、認識してはおります。

とは言え、知識も何もない今の状況、湧き出る劣等感、何もしないだなんて、私の内なる心が許してくれそうにありません。

そこで、なんとか先人の知見から学べるスキルだけでも身につけ、今後の意思決定のお役に立てる状態になってしまおうと、それだけの話であります笑。


MBA 進学時のスペック

どんな人間がこんな変わったキャリア選択をしたのか?ざっくりと概要を。

     
  • 30台前半
  •  
  • 1児の父(子供は難病持ち)
  •  
  • 技術系スタートアップの取締役
  •  
  • 社会人博士学生(専門はロボット)
  •  
  • 元メーカエンジニア
  •  
  • 在宅リモートワーカ

とまぁ、既に社会人大学院生なのに、追加で大学院に入ってしまいました。いわゆる大学院ダブルスクールの、社会人版です。

日中はフルタイムで働きながら、プライベートの時間で学ぶというスタイルです。(退職して収入途絶えるリスクまで取る勇気がありません笑。)

まぁ、博士課程についてはやることは大方片付いていて、あとは博士論文まとめればよい段階まで来ているので、タイミングとしては丁度いいかなと言うところです。

社会人博士との違い

ここでは、主に進学を決意するに至ったモチベーションの違い、それから基本的なカリキュラムの方針の違い、という切り口で記述します。

精神的エネルギーの正負の違い

社会人博士の場合

こちらについては、夢ばかりしか目にくれず世間を知らなかった阿呆な青二才が、安易に大企業に就職して配属ガチャで盛大に大外れを引き当て、やりたいことができないことに対するフラストレーションが大爆発したという、これまた青臭い(笑)負のエネルギーが発端でした。


社会人MBAの場合

今回は、自分のやりたいことを思いっきりできるベンチャーという環境に飛び込んだら、まさか更にポストまで与えられてしまって、その恩に報いたいという、正のエネルギーが発端です。


内発的・外発的動機の違い

社会人博士の場合

前述の項目と少しかぶりますが、配属ガチャによって分断されたそのキャリアを取り戻すために、わざわざ一年もかけて会社を説得して社会人博士課程に進学し、ロボット工学を専攻しているわけです。

ポストや配属先によって依存されるものではない、私の人生における確固たる主軸です。 いわば、夢ドリブンといいますが、内発的動機が全てです。

社会人MBAの場合

一方社会人MBAは、現在私が置かれた就業状況に対して、自らのスキルを補填するために進学しています。

もちろん、経営判断で必要となる財務会計やマーケティング等のツールに対して純粋な好奇心は持っていて、学んでいて素直に面白いなぁと感じますし、ことその点については内発性があります。

ただ、どちらかと言うと環境ドリブン、転職先で付与されたポストという外発的動機によって進学を決意したという側面が強いのが、きっかけとなります。

専門のプライオリティ

社会人博士の場合

私の第一専門分野「ロボット工学」での学位取得が目的です。幼少からその夢を見て、修士論文でも専門にしてきたロボット工学です。

新卒で就職した会社でも、入社前から退職まで一貫してそれを主張し続けましたが、8年間の勤務でそれが叶うことはありませんでした。

なので、実は「ロボット工学に関する就業経験はゼロ」なのに、創業間もないテック系ロボットベンチャーに転職するという、面白いことが起きています笑。

しかし、そんなロボット工学は言うまでもなく、私のファーストメジャーです。転職後は、ロボット工学の専門技能を最大限に活かして、積極的に開発業務に携わらせて頂いており、とても感謝しています。

社会人MBAの場合

MBAは私にとっていわばセカンドメジャーです。ファーストメジャーであるロボット工学の技能は技術面で生かし、そのビジネス展開を経営面で支えるためのスキルセット習得を目的として、MBAという選択を取りました。

マイナーではなくあえて「セカンドメジャー」としたことには意義があり、しかも「セカンド」とは言え「ファースト」と同等に大事なことだと意識しています。

その辺りは、また別のエントリで後述します。

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カリキュラムの方針の違い

博士課程の場合

一般論として、博士課程では授業は殆どありません。研究で必要となる知識は技術は、基本的に自分で勉強する必要があります。融通は効きますが、サボり始めたら終了なので、やる気と精神力との戦いになりがちなのが博士課程笑。


まぁ、少し疲れたら休んだりもしやすいし、やる気が出たときに一気に成果を出す、みたいなやり方も可能なので、人によってはメチャ合うと思います。

なので、とっかかりの課題共有は指導教員と行いますが、その後はやっぱり基本的に自走です。まだ世界で誰も解決していない問題の発見、文献調査、仮説検証、国際学会発表、学術論文投稿。それらを遂行するための研究計画とセルフマネジメント。

こういった取り組みを、指導教員を始め国内外の様々な方からレビューを受けながら何回かまわすことで、自律・独立的に研究活動を遂行できる人間が養成されます。

そして実は、それらの課程の修了するだけでは、博士号を取得できません。

加えて、博士論文公聴会(通称ディフェンス)と呼ばれる、研究成果に対する厳格な審査と承認が、学位取得に際し必須となります。

したがって、博士号取得の基本要件は、講義による単位の取得ではありません。

自律的な研究活動とその成果、およびディフェンスでの厳しい質疑に耐えうるプレゼンテーション+自己主張+反論能力に対する承認こそが、主たる要件となります。

修士課程の場合

一方修士課程では、取るべき講義が定期的に開催され、課題と試験をきちんと、サボることなく確実に実施していくことで、学位取得の道が見えてきます。

講義の日程や課題の〆切が明確に定められているので、これがペースメーカとなり、嫌でも身体と手が動きます笑。

ただ、この手の学習は、自分の仕事の都合とは関係なく、矢継ぎ早に課題が発生するため、何とか頑張って這いつくばらないと後からの挽回が難しいという側面もあると言えます。

分野により違いもあるでしょうが、専門職大学院の場合は学位の取得に際し修士論文の提出が求められない場合があります。もちろん、研究大学院の場合は必須となりますが、専門職大学院でも修士論文が求められることも当然あります。

ただし、前述した博士号のディフェンスのような厳格な審査ではない場合が一般的です。

したがって、修士号取得の基本的な要件が、講義で取得する単位で構成されている場合が多いです(研究大学院であっても、単位要件のマジョリティが講義によるものであるようです。)。


もちろん、教員や学生同士の議論やレポート、課題論文において論旨展開の質が問われる場面が多くあり、そここそがこの学位の本質ではあります。

それだけに、働きながら、自らの貯金や収入を切り崩し、家族を説得してまで大学院に進学するだけの意志と熱意を持った社会人学生の方々は本当に優秀で、やはり覚悟もお持ちです。

同期との議論がネットワーキングサービスで行われておりますが、優れた分析能力や素晴らしい経験をお持ちの方が多く、ストレートで大学院にいくのとは全く異なる環境で、私自身の未熟さや劣等感を感じずにはいられない状況です ^^;

ただ、そんな状況でも、いや、そんな状況だからこそ、いざとなれば切磋琢磨できる、真に意識のある方々とも交流できると思いますし、カリキュラムもきちんと誠実に取り組み続ければ何とかなる、と確信しています。

(私の場合、習得した技能を経営に活かすことが目的で、オールAとか表彰とか高尚なことをそもそも達成しようと思っていない、という心持ちだからなのかもしれませんが。。。意識低い系。。。 ^^; )

ダブルスクールは可能

以上で述べた博士号と修士号の要件の違い、そして博士号の要件は現状でほぼ達成できているという状況から鑑みて、フルタイムでの勤務をしながらのダブルスクールが可能であると判断し、MBA 進学の決意に至りました。

なぜわざわざダブルメジャーを?

となりますと、いわゆるダブルメジャーです。

しかも、まだ博士課程は就学中。転職もしたばかり。そしてリモートワーク。カオス笑。

とまぁ、なんでまたわざわざこんなややこしいことを?

というお話は、また長くなってきたので笑、次回投稿しようと思います!

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