MoriKen's Journal

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アラサー社会人博士による徒然日記。技術についてつらつら。だけだとコンテンツが貧弱なので、会社公認で大学院博士課程進学したで経緯や、独学でTOEICを475→910にしたノウハウを共有します。気が向いたらエッセイとかも。

社会人博士のススメ ⑤なぜ社会人博士か?ーデメリット編ー

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はじめに

下記記事の続きです。

www.moriken254.com

前回は、社会人博士のメリットについて書きました。最強鉄壁のリスクヘッジを後ろ盾に、やりたいことをやるための手段としては、合理的な方法ではないかと述べました。

そんないいとこだらけのように見える社会人博士ですが、当然デメリットもあります。今回はそれについて記述していきます。

デメリット

時間がない

本当に、ただただこれに尽きるでしょう。間違いなくこれが最大のデメリットです。

08:00~17:00 までは普通にサラリーマンをやっているわけですから、それ以外の時間で研究をするしかありません。


1日のスケジュール

例えば私の場合、子供が生まれる前は下記のようなスケジュールで行動していました。その日の予定によって変動するのであくまで目安ですが、大同小異です。

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ショートースリーパーになる上、遊ぶ時間なんて無いのが分かると思います。まずこのスケジュールを見て、

「あー、頑張ればなんとかやれるかな!」

「おー、やってやろうじゃないか!」

「うひょー。面白そうじゃん!」

くらいの感覚が持てないなら、社会人博士は降りたほうが賢明です。

「うわー、やりたくない!」

「そんなの自分には無理!」

「遊ぶ時間が無くなるのは耐えられない!」

と感じた方。それは正しい反応です笑。こんな生活、ただ辛いだけだと思います。

そりゃぁそうです。だって、最強鉄壁のリスクヘッジを堅持しながら、やりたいことをやるという究極のうま味を味わうわけです。この程度の代償は覚悟しなければならないでしょう。

むしろ、

「社会なんて辛いものなんだから、我慢するのは当たり前だ!」

「皆我慢しているんだから、おまえも同じように我慢しろ!」

「やりたいことをやろうだなんて、贅沢者のすることだ!けしからん!」

といった価値観が漂う社会で、自分は抜け駆けしてそれをやっちゃおうとしているわけですから、この程度のコストで済むと思えば安いものです。何度も言いますが、どう転んだ所で経済的基盤は揺るがないのですから。

しかし私の場合は、やってみると不思議と全く苦痛ではなかったのです。心からやりたいと思っていたことをただやっているだけなのですから、喜々としてこんな生活を送っているわけです。社会人博士を始める前までは朝7:30に起きるのも億劫な超寝坊助野郎の私が、朝4:00にパッチリと目が覚めるのですから、人間とは分からないものです。妻にもすっかり呆れられてしまいました笑。

タイムマネジメントが必要

こんな生活を強いられるわけですから、仕事でもプライベートでもダラダラ過ごすわけにはいきません。いつ何をすべきなのか短~中期的なタイムマネジメントは常に意識して行動する必要があるでしょう。

日々の業務や研究の計画を全く立てることができないような心構えでこの生活に挑んでも、高い確率でメタメタにやられてしまいます笑。

社会人博士を始める前段階で、日頃の業務計画を立案するレベルの習慣くらいは身につけておべきだと思います。

せめて、会社でダラダラ雑談をしながらただ気の赴くままに仕事をしたり、家でスマホ・ゲーム・テレビと言った娯楽に漫然と浸かるような生活は、スパッと辞めるくらいの意識は、必要最低限の条件と言えるでしょう。

だたし、この生活には良い面もあります。とにかく早く帰って研究したいものですから、何としてでも仕事を定時に終わらせる習慣が身に付くのです。確かに時間はありませんが、否が応でもタイムマネジメント能力を身に付けざる得ない環境に身をおくことができるいう点で、メリットと捉えることもできます。

家族の理解を得るのが大変

こんな生活をするのですから、当然家族の理解を得る必要があるでしょう。当初は学費も自分で賄うつもりでしたし、家族団らんの時間だって大幅に奪うことになるのですから、パートナーにとってはそれ相応の負担となることは配慮する必要があるでしょう。


実際、私が社会人博士のことを最初に妻に相談した時、結構揉めました。精神的にはこのステップが一番辛かったと思います。胸が苦しくなる日が続いたこともあります…。

それでも、小遣いは削ってもらって良いと食い下がって、何とか承諾を得ることができました。こればっかりはハウツーではなく、夫婦の間の信頼関係がものを言うことになるので、日頃から感謝の気持ちを持って家族と接するのが良いのかもしれません。

ちなみに、すったもんだの末に、会社からの授業料全額支援が決まったのですが、この順番も結果としてはいい方向に働いたのかもしれません。妻としては、お金も時間も奪われるのかと思って警戒していたところ、お金の問題が解決したことで相当安心感をもってくれたようです。

そんな状況だったので、

「なーんだ、一番問題だったお金は心配しなくていいんだ。それならあとはあなたが自分で時間やりくりして好きにやればいいじゃない?こっちはこっちで好きにやりますから。」

みたいな意識になってくれたようです笑。実にありがたい話です笑。

職場の理解を得るのが大変

これも死活問題です。資料の作成や社内調整を含め、最も作業的負担を要したのがこのステップです。

社会人博士のススメ ④なぜ社会人博士か?ーメリット編ー - MoriKen's Journalでもご説明しましたが、私の場合は、必要な説明資料の作成や上層部に対するプレゼンテーション、その他社内調整等を半年間近くに渡り粘り強く行う必要がありました。もちろん、資料の作成等は業務時間外に行わなければなりませんでした。

これを継続するマインドと、上層部から反発を受けるかもしれないというプレッシャーに打ち勝つストレス耐性が必要と言えるでしょう。何を隠そう、偉そうに語っている私自信も、本件については胃が痛くなるような思いを何度も経験しましたから笑。

これを乗り越えるだけの覚悟があるかどうかは、社会人博士の道を選ぶ際の一つのファクターとなるでしょう。


自分にあう先生を見つけるのが大変

指導教員側からも、理解を得る必要があります。やはり、社会人博士というのは特殊な身分ですから、必ずしも先生の皆が皆受け入れてくれるわけではないのです。これは事前に複数の先生と実際に会って話をしながら見極める必要があるでしょう。

詳細は別エントリで説明しますが、研究分野、人間性、大学の制度や所在地などを総合的に評価しながら、最終的に弟子入りする先生を決めて行く必要があります。当然ですが、業務時間外での作業となるので、やはり負担は小さくはありません。実際私は年休を使って先生に会いに行ったこともあるくらいですので、そういうものだと認識しておくのが良いと思います。

それに、必ずしもすべての先生から良い反応をもらえるわけではないので、残念な思いをすることもあるでしょう。そういう経験をすることも覚悟の上で、めげずに継続して先生を探し続けられるほど本気で進学したいのかどうかを、事前に検討する必要はあると思います。


アクシデントが起きたら真っ先に研究を切る必要がある

当然ですが、いくらやる気があると言ったって、必ずこの生活が成立するだなんて保証することはできません。個人の努力ではもうどうすることもできないようなアクシデントが起こるのも、また人生です。

スケジュールを見直すとなると、指導教員や、社内調整などが必要となりますし、何よりせっかく軌道に乗ってきた研究をみすみす手放さなければならないような状況も覚悟しなければなりません。会社としても、業務を最優先してほしいわけです。研究は本業ではありませんから、いざという時の優先順位が低くなるということを認識しておく必要があるでしょう。

本業で研究をしている人とは、ここの事情が本質的に異なるのです。

例えば私の事例で言えば、就学中に授かった私の息子が10万人に1人の先天性心疾患を患ってしまったため、生活上の精神的・物理的な負担が急増するという特殊な事情を、突如として抱えることになってしまいました。


そろそろ着手しようと思っていた研究のネタがあったのですが、長期間に渡り放置せざるを得ない状況に陥ったのです。

でも、リスクヘッジは効いた

ただし、本件について生活がグチャグチャになってしまったとき、社会人博士ならではの鉄壁リスクヘッジが効力を発揮することになったのです。退職して就学するという選択をしていたら大変なことになっていただろうと、ヒヤッとした感情を抱いたのも記憶に新しいものです。

まさか私自らが社会人博士のリスクヘッジの有効性を証明することになるとは、夢にも思っていませんでした…笑。

リスクヘッジの有効性についての考察は、下記エントリをご参照下さい。

www.moriken254.com

私の下した判断は?

さぁ、如何でしたでしょうか?

社会人博士のススメ ④なぜ社会人博士か?ーメリット編ー - MoriKen's Journalでご紹介したメリットも素敵ですが、今回のエントリでご紹介したデメリットもお気軽に受け入れられるものではなさそうだと思った方もいらっしゃるかもしれません。

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次回はこれらのメリット、デメリットを加味した上での私の判断について述べたいと思います。

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