はじめに
前回に続き、トレーニング方法です。
今回は、トレーニング項目その2 語彙です ^^
ひたすら、覚えます
いやー、そうなんです。こればっかりは覚えるしか無いんですよ。
でも、闇雲に覚えようとしたのでは、中々頭に定着しませんね。
そこで今回は、効果的に単語を覚える方法について述べていきます!
覚え方に一工夫を
単語を覚えるのって、本当にだるいですよね。私も中学の勉強のときから暗記はとても苦手で、どうしたものかと悩んだものです。
そんな私が単語を覚えるのが好きになるに至った戦術があるのです。それをご紹介します。
語呂合わせ法
定番ですが、これは効きます。語呂を考えること自体も楽しいですし、覚えるテンポも格段に向上します。
例えばこんな例。
初めて聞く人も多いと思います。さぁ、一体私はどんな風に覚えたのでしょう。
え、支離滅裂じゃない?そう思うでしょう。
でも、そんな支離滅裂な状況すらも逆手に取るのです。上記の情景を強く頭でイメージするのです。
いい人だけど盗聴するって何?ドロップ舐める?何で今?
そんな意味不明な状況をうまく整合させるような状況を想像すると、何とコレが定着するわけです。
地味で当たり前なゴロよりも、インパクトのある語呂の方が覚えられるものなのです。特に、下ネタはまず忘れません笑。
そんな雰囲気で、時には楽しみながら単語を覚えることができるのが語呂合わせ法のメリットと言えます。
語源法
今まで英単語を覚える時、何となく全体の音で覚えている方も多いと思いますが、実はそれはもったいないことなのです。
英単語は、実はパーツに分解することができ、しかもそのパーツはそれぞれ意味を持っている場合が多いのです。
個々のパーツの意味をつなげて連想させることで、単語全体が表現する意味をあぶり出すのが、語源法のミソです。主となる語源さえ押さえてしまえば、あとはその組み合わせで膨大な数のパターンに対応できるようになるポテンシャルを秘めているのです。
単語を覚えるのが容易になるのはもちろん、初出の単語の意味を推測することも可能になります。素晴らしいですね。
では、一例を見てみましょう。
こちらも、初めて聞く人も多いかもしれません。さぁ、語源法で推測してみましょう。
ad: 前、前方に向かって という意味を表す接頭語
- i.e. advance (前進する), adventure (冒険) など
voc: 声 を表す語源
- i.e. voice (声), vocal (歌手)など ※所詮語源なので多少変形する。
ate: 動詞化の働きをする接尾語
- i.e. rotate (回転する), create (創造する) など
前に+声+動詞 → 前に向かって声を出す → 主張する
如何でしょう。これはあくまで一つの例ですが、こんなノリでサラサラっとテンポよく単語を覚えることが楽しくなりそうな気がしてきませんか?
こんな語源もあったのか!という発見にも繋がり、純粋に語源の勉強自体が楽しくなってくるというメリットもあるのです。
オススメ本
私が学習した書籍の内、これは力になったと思う書籍をご紹介します。
川野太一, 必ず覚えられるTOEFL テスト英単語3400
この本は、語呂合わせと語源によって単語を覚えてしまおうというコンセプトです。
そう、前述した単語暗記戦術を完全に包含している素敵なテキストです。
TOEFL対策単語となってはいますが、これを覚えていたらほとんどの英文は読めるようになるのではないかと思います。
目標点数別にグループ分けしてあるので、頻出順に学習できる点も良いです。
清水健二, 語源とイラストで一気に覚える英単語
語源法のテキストとしてはバイブル的な位置づけにあるものではないでしょうか。
語源の響きとイメージを対応させるために、たくさんのイラストが掲載されている点が素晴らしいです。
暗記系の学習で重要なのは、イメージ、連想力です。無味乾燥な文字の羅列を覚えるのではなく、その背景にある意味や、関連する情景を思い浮かべると、不思議と良く覚えられるものなのです。その方が楽しいですしね♪
そういう点でも、イラストを使うというコンセプトは共感できるものがあったのです。
学習方法
コンセプトは分かっても、実際に学習しなければ意味がありません。その方法は…。
ひたすら反復
やっぱりコレですね笑。素振りをするしか無いのです。
自分に合うバイブルを見つけたら、もうひたすら反復練習です。
文法と同様に、単語テキストの内、自身のレベルに合わせた問題を、全問正答(せめて90%)できるようになるまでとにかく反復して学習します。
大事なことは、語呂や語源と連想できること
文法編と通じるところなのですが、ここで大切なことは、反復する回数を増やせばいいということではありません。
特に学習初期段階は、先述した語呂や語源と、その単語の意味を正確に連想できたがどうかが重要となります。最初のうちは、なんとなくノリで当たったからもう覚えない、というスタンスを取ると、後で確実に忘れます。
何回やっても連想できないなら、20回でも30回でも繰り返して頭に叩き込むのです。反復は定着のための手段です。
もちろん、もともと知っていたならすっ飛ばせば良いのです。
となると、ここでも全ての掲載単語を反復する必要はないのです。間違えたもの、自信に乏しいものは☓や△という印を問題にメモしておき、その部分だけを繰り返し復習すればよいのです。
自信がないもの、少し迷ったものは△にするのも、文法編と共通です。
語呂や語源と完全に連想させられたら初めて○
このような厳しいフィルタにかけてもなお、はっきりと連想できた上で正答できた時に、初めてその問題を○にするのです。
キツイ勉強法ではありますが、これを実践すれば必ず力になります。
そして語呂や語源から離れる
こうした学習を何度も何度もやっていると、単語が目に入った瞬間意味が思い浮かぶようになる時期がやってきます。
そうしたらこっちのものです。もう身体に定着したのです。語呂や語源は最悪忘れても構いません。
さっきまで語呂や語源と連想させろって言ったのにちゃぶ台返すのか!と思われるでしょう。
それは、初学段階では連想が必須ということです。最初から楽をしようとして覚えるべき項目を覚えもせずに手を抜くと、後で痛い目に遭うことになります。だから、最初は肝心だよというだけの話なのです。
どんなスポーツや武道でも、まずは型から入るでしょう。数学だってまずは公理を徹底的に叩き込まれますし、囲碁や将棋でもまずは定石から押さえていくものです。
それと同様に、まず最初は手を抜かずに型で叩き込む。身体に染み込んできたら、あとは身体が勝手に反応するのですから、それに従えば良いのです。だから、この地点まで到達したら、語呂や語源は忘れてもかまわないと言ったのです。
私の学習事例
上記ポリシーに従って、私が具体的にどのように学習を進めたかご紹介します。
私の場合は技術の進歩によって学習ツールに変化が生じたので、両方示すことにします。
一昔前
ざっくりいえば、自分の苦手な単語だけを単語カードに転記します。もちろん、語呂や語源も全てカードに書き込みます。それを肌身離さず持って、時間が有る時に何度も復習しました。
しかも、特に苦手な単語だけを抽出することもできるので、弱点対策にも向いています。当時の我が家には大量の単語カードがストックしてあったことを思い出します笑。
あとはひたすらこれを勉強すればいいのです。手間は大きいですが、メリットも絶大です。
現在
今は、IT技術が進歩しているので、単語カードというアナログな手段よりももっと効率的に学習ができます。
私は、Ankiというツールを用いています。
- クラウド対応なので一度登録すれば今後も使えるし、端末に依存しない。
- 間違えた問題を人間の忘却曲線に従って効率的に出題してくれる。
- ランダム順出題。画像、音声の登録も可能。空欄補充問題も作れる。
- スマートフォンとも同期できるので、出先でも軽いノリで勉強できる。
素晴らしいです。単語学習をする上で欲しい機能が全て入っています。
データとして残るので、管理も容易です。しかも、英単語のみならず、何にでも使えるので、非常に重宝しています。
私は、数学やプログラミング関連の知識習得にもAnkiを使っているくらいで、もうドップリ浸かってしまっています。このままなくならないことを祈るばかりです…。
おわりに
今回は、英単語を覚える上で効果の高い書籍と、具体的な学習方法についてご紹介しました。
文法編との違いとして、単語が持つ特性から「語呂と語源を使う」という戦術レベルでの違いはあります。しかし、本質的な考え方は文法編と殆ど重複することが分かると思います。
単語が分かると辞書を引かなくても英語が読めるようになるので、英文を読むのが楽しくなります。何より、会話も劇的にスムーズになります。
決してテストの対策のためだけではなく、将来自分が英語を話す場面を想定しながら、しっかりと英単語を学習することをオススメします。
次回は、トレーニング項目その3である、発音についてご説明いたします ^^
発音は、ここまで文法と語彙とは一線を画する学習方法が必要になります。これもまた楽しいですよ♪
次回
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