MoriKen's Journal

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アラサー社会人博士による徒然日記。技術についてつらつら。だけだとコンテンツが貧弱なので、会社公認で大学院博士課程に進学した経緯や、独学でTOEICを475→910にしたノウハウを共有します。

MoriKen流英語道場 13. トレーニング編-リーディング-

今回は、リーディングのトレーニング方法です.

そして、英語道場はこれにて完結です ^^

テキストは解説がしっかりしているものを

リーディング用のテキストも色々試してみましたが、大切なことは一つ。

「解説がしっかりしている」


これに尽きると思います。

むしろ、どんなテキストを使ったとしても、大事な練習方法があります。

語順通りに読む

どんな文章でも、とにかく「語順のとおりに読む」ことです。

諸悪の根源

義務教育で、関係代名詞や後置修飾を前に戻って訳すという誤った教育が諸悪の根源です。

もちろん、初めてその概念を理解する上で、日本語に置き換えて考えるときには重宝しますが、概念を理解したあとは語順通りに読む訓練に切り替えないと行けないと思います。

そんなことをしていたら試験時間内に長文問題が読み終わりません。試験というものを度外視して、英語のドキュメント、記事、論文等をさらっと読もうとしたとき、いちいち前に戻る読み方をしていたら面倒で読む気も起きなくなります汗。

そもそも、リスニングはこちらが語順を入れ替える時間などわざわざとってくれません。待ったなしです。

最初はうまくいかないけど、絶対諦めない

英語の語順は日本語と著しく異なるので、英語の語順どおり読もうとすると最初はかなりスピードダウンします。

それでもいいからとにかくめげずに続けることが大事です。戻ったら負けと、意地でも語順通りに読み続けることが肝要です。

数ヶ月という単位のスパンで、ようやく分岐点に到達するイメージで、何度も何度も語順通りに読み進めてみるといいと思います。

ある日から突然、脳内でいちいち日本語に変換して、というステップがすっ飛ぶようになるはずです。

参考図書

なんでもいいと言っておきましたが、語順通りに読むという観点からは次の図書が有効と思います。読み応えの有る本なので、時間はかかると思いますが。

おわりに

これにて、英語道場は終了です。

長々と余談も多い文章となりましたが、エッセンスを抽出してみました。

英語を学びたいと本気でお思いの方に少しでも参考なれば幸いです。

MoriKen流英語道場 12. トレーニング編-発音-

前回に続き、トレーニング方法です。

今回は、トレーニング項目その3 発音です ^^

これまでとは一味違う

トレーニング項目その1「文法」とその2「語彙」においては、受験型の詰め込み学習が通用する領域でした。

しかし、発音トレーニングについては詰め込みとは本質的に異なる勉強方法が必要です。おそらく、これまで軽い気持ちで英語を勉強してみようと思った人の99.9%以上の人は、人生でやったこともないような勉強をすることになるでしょう。

ただし、これを勉強ではなくスポーツと捉えれば、そのトレーニングに近いとは思います。つまり、そんだけキツイ継続練習が必要ということです。

というわけなので、本気で学びたい人だけがこの先に進んで下さい。本気度が薄く、せっかく勉強を始めたのに途中で降りるかもしれない恐れがあるなら、さっさと損切りした方が幸せです。自分が本当に好きなこと、楽しいと思えるをした方が人生の幸福度が向上するでしょう。

それを覚悟の上で、英語をそれなりにストレスなしに使えるようになりたいという強い気持ちがあれば、お付き合いいただければ幸いです。

発音力の大切さを感じてみる

さぁ、茨の道(?)へようこそ。

唐突ではありますが、次の英文を音読してみて下さい。

例文

Ok, I would like to talk about what I would envision as an ideal boss.


普通に読んで見る

いかがですか?多分、日本人による一般的な発音で記述すると、こんな感じになると思います。

オッケー、アイ ウッド ライク トゥ トーク アバウト ワット アイ ウッド エンビジョン アズ アン アイディール ボス


こういう発音でしゃべることが悪いと言っているのではありません。このような日本語発音であっても、大きな声ではっきりと伝えればこちらの意図を伝達することは可能です。

ここで重要なのは、肝心の相手側がこんな発音では話してくれはしないから、何を言っているのか理解できないことが圧倒的に多いということです。

アメリカン風に書いてみる

この例文をアメリカ人が読んでいる音声を聞いて、できるだけカタカナでの表記に努めた形にしてみます。

ゥケィ, アィゥダ ライカ タッ タァカバゥ ゥワッ アィゥディンヴィジュヌァザナィディールボゥス
※本来は発音記号を使って表記すべきものを無理やりカタカナにしているので厳しい部分もあります。


全然違いますよね。衝撃的な短さですよね。それに、各単語で間合いを置く場所とつなげてズラズラっと言ってしまうところがあって、リズムのようなものを形成しているのです。カタカナ英語では決してこの構成は取れません。

カタカナ英語しか分からない状態で、こんな発音を聞き取れるはずがありません。

正しい発音を理解する大切さとは

これは、日本のローマ字読法教育の弊害です。ローマ字自体は否定しませんが、本来英語教育の段階でしっかりフォローが必要なのです。

そして、日本人自身も、自分たちの発音がネイティブと違うということは分かっているんだけど、どうしてこんなにも違うのか、そしてどのように真似をすればその発音に近づくのか、全く検討もつかないのです。そういう教育ができる先生がそもそも現場にいないのです。

結果、自分なりに英語っぽく話そうとしているのか、良く聞き取りづらいゴモゴモ和製英語が飛び交って、結局余計にコミュニケーションが取りにくくなっているのが問題なのです。

目的はコミュニケーションの円滑化 ネイティブと同じように話すことではない!

誤解を招きやすいので何度も繰り返しますが、ネイティブと同じ発音で話せるようになる必要はないのです。彼らの発音がどのような特徴を持っているのかを理解することで、互いのコミュニケーションを円滑にすることが目的なのであり、それを体得する上で最も効果的な手段として彼らの発音の模倣を試みようとしているのです。

というわけなので、ここでご紹介する方法でトレーニングをしても、ネイティブみたいに話せるようになることを保証するものではありません。中にはそういう人もいるでしょうが、最後はセンスに依存します。私も、全くネイティブのように話すことはできません。ただ、色々な英文を耳で聞き理解できるようになりますし、相手にも伝わりやすくなります。

そもそも日本人なんですから、ネイティブと同じになる必要なんてないんです。インド人の英語ったら、すごいなまってますよ笑。それくらいずうずうしく言ってもいいと思います笑。

前置きはこのくらいにして、発音に関する学習項目について説明します。

発音記号

発音と言えばなにはともあれ、これ!

違いが分かるか…?

さっそくですが、次の単語の発音の違いを理解できるでしょうか?

・but, bat, bot
・very, berry
・think, sink
・collect, correct


うーん、日本人にとってこれは難しいのですが、全部違うんです。ネイティブはみんなこれを区別して使ってくるから困ったもの?なのです汗。発音の違いで意味を切り分けるのですから。

違うんだ!!!

では、これらの発音を、発音記号で書き下してみましょう。

・but[bˈʌt], bat[bˈæt], bot[bάt]
・very[véri], berry[béri]
・think[θíŋk], sink[síŋk]
・collect[kəlékt], correct[kərékt]


高校英語で、よく分からずにセンター対策で暗記したって人も多いと思われる、アレです。取り敢えず違うってことだけは暗記したと思うのですが、その違いを意識して自ら発音することができますか?

英語教師の方でも、これらの違いをはっきり意識して使い分けている方は限られるのではないでしょうか。ぶっちゃけ受験で使うだけなら暗記すれば点数を取れてしまうので、生徒としてもちゃんと勉強するモチベーションがわかないでしょう。

しかし、これが分かるか分からないかだけで、世界の見え方が変わります。あー、そうだったのか!のオンパレード!感動の嵐!この後登場する「ディクテーション」や「シャドーイング」の学習でも大いに役立つ、発音およびリスニング学習の基礎をなすのが、この発音記号なのです!

おすすめ参考書

発音記号を勉強するおすすめの参考書をご紹介します。

松澤喜好, 英語耳、アスキー・メディアワークス、2010.
英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

  • 作者:松澤喜好
  • 出版社:アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010-08-12
  • 採用理由
    • リスニングが全く伸びずに悩んでいたある日。「発音できない音は聞き取れない」の帯に惹かれました。
    • 音源はもちろん、発音する際の口の形のイラストが分かりやすく掲載れている。
    • 具体的な練習方法まで丁寧に解説されています。
Ann Cook, American Accent Training, Barrons, 2012.
  • 採用理由
    • アメリカ人が英語学習者向けに作った本で、正しいアメリカン英語を身につけてもらうことを目的に書かれています。
    • 著者は各国の訛り癖と対策法がよく調査されてあり、日本人のクセも理解しているようです。
    • 鏡や色つきマーカを活用した発音訓練方法など丁寧に解説しています。
    • 英語で学習できるので、発音の練習をしながらリスニングとリーディングの勉強が出来ると捉えることができます。

私の学習例

あくまで私の例ですが、どのように学習したかをご紹介します。

毎日やる!

ほぼ毎日ではありません。本当に毎日です。

なんとなーく携帯いじってる時間があったら、その時間を使って発音練習を必ずやるようにしました。 自分との戦いです。

もちろん、毎日2, 3時間やるのではありません。1日たった10分程度の話です。本気でやる気持ちさえあれば、できない時間ではありません。

自分の音声をたまに録音して、参考書の音源と比較!

発音して終わり!ではただの自己満足になってしまいます。

本当に自分が正しく発音しているかを確認するフィードバックをかけましょう。

自分では「出来た!」と思っても、実際に自分の声を聞いてみるとあからさまな日本語訛りだったりして、結構萎えることが多いですorz

そして、このフィードバックを何度も繰り返す。音源と自分の声を何度も何度も聞き比べるのです。どこがどう違うのかを分析して、近い発音になるまで何度も練習をします。

口の形、息のはき方、のどの力の入れ方で音が変わる感覚を徐々に掴んでいきます。顔が筋肉痛になれば上達している証拠です。英語の発音では日本語で使わない筋肉を使うので、口に違和感が生じるのは当然です。

時には昔録音した自分の音声と、最近録音した音声を聞き比べ、上達していることを確認するとモチベーションアップにも繋がります!

シャドーイング

発音・リスニング学習で切っても切れない王道トレーニング法です。プロの翻訳者もこの道を通っているという結構ハードなトレーニング方法です。

シャドーは影。つまり、英語をリスニングしながらそれを影の如く追いかけるように、出来るだけ聞いている音声と同一の発音になるように、自らの発音を反復訓練をします。

ある程度まとまった文章をやると効果的ですが、とにかく時間と手間がかかるのが難点です汗。

冒頭1センテンスだけでも、出来るようになるまで最低100回以上は繰り返すことになるでしょう。寧ろ100回で納得できる程の発音に達するなら、相当優秀だと思います。私はセンスがなかったので、数百は必要でした…。

単語の繋がりのルールが分かる

さて、シャドーイングをすると何が理解できるようになるのか?

英語の発音は、単語の組合せと繋がりで変化します。色々な英文を聞くことで、そういったパターンを覚えることが出来ます。

  • 例えば、子音+母音は盛大にくっつく等
    • take them → ティケm(超弱いm)
    • like it → ライキッt(超弱いt)

先程音読した英文も、このルールに従うところ大なのです。

・ Ok, I would like to talk about what I would envision as an ideal boss.
・ ゥケィ, アィゥダ ライカ タッ タァカバゥ ゥワッ アィゥディンヴィジュヌァザナィディールボゥス


これが理解できるということは、リスニングに非常に有利に働きます。トレーニング自体はキツイですが、慣れてきたときの爽快感は一入です。

おすすめ参考書

シャドーイングによる勉強法が解説されているおすすめの参考書をご紹介します。

国井信一ら, 究極の英語学習法K/H System シリーズ.
究極の英語学習法K/Hシステム入門編 ワークブック

究極の英語学習法K/Hシステム入門編 ワークブック

  • 作者:国井 信一,橋本 敬子
  • 出版社:アルク
  • 発売日: 2002-08-07

名前が胡散臭いと言われることがありますが、中身は本物です。

  • 採用理由
    • シャドーイングの真髄が詰まっています。本当にシャドーイングはこれだけやれば十分でしょう。
    • 学習の進め方からフィードバックの方法まで極めて丁寧に解説されています。
    • 文章から作者の熱意がひしひし伝わるほどの高密度な指導が待っています。

これはプロの仕事です。翻訳者養成学校にでも連れて行かれたのかと思うような、不思議な世界に誘われる感覚を味わうことができます。 もちろんその分覚悟はいります。中途半端な気持ちでは絶対続かないカリキュラムです。

ですが、慣れてくれば世界が変わります。

私の学習例

あくまで私の例ですが、どのように学習したかをご紹介します。

最悪2日に1回やる!

発音記号の方では毎日と書きましたが、シャドーイングは結構疲れるので休みを入れながらやったほうが良かったです。

もちろん、ハマってしまった時はドンドン練習しまくれば良いのですが、張り切りすぎて続かないよりは適度の手を抜きつつ継続できるほうが良いかもしれません ^^

自分の音声をたまに録音して、参考書の音源と比較!

これも発音記号と同じです。特に、究極の英語学習法K/H System シリーズの書籍ではこのフィードバックを大切にしているので、この書籍に従って勉強するなら嫌でもフィードバックをかけることになります。

発音記号の項目で単語単位での発音練習で納得のいく結果が得られていても、文章になった瞬間に信じられないほどの日本語訛りに戻っていて、かなり落ち込みます。ウソだろ?今までの自分の苦労は一体何だったのかと絶望します。単語読みと文章の朗読は、それほどまでに違うものなのです。だから、シャドーイングも必要なのです。

とにかく反復!でも回数をこなせばよいというものではない

でも、大丈夫です。単語単位で学んだ知識絶対にシャドーイングに必要ですし、後に生きてきます。10回、20回では大した伸びは期待できませんが、100回、200回と練習を繰り返すと徐々に改善していきます。

大切なことは、回数を増やせば良いということではなくて、あくまで発音の上達度合いを評価する必要があるということです。1000回やっても上達していなければ無意味です。一回一回の練習に全神経を注いで、

週に1回程度のペースで録音をして、少しずつ上達する感覚を味わいましょう。モチベーションの向上に繋がります。

きついからこそ、できるようになったときの達成感も大きいのです。

ディクテーション

これも、シャドーイングについで発音・リスニング学習における王道トレーニング法の一つです。

リスニングの練習と称して、色々な英語を聞き流すことを勧める教材もありますが、そもそも私のようにリスニングが超々苦手で、聞き流すなんてことができないレベルの人にとって、聞き流しリスニングは単に時間をロスするだけになってしまいます。

そこで、ディクテーションです。短い英文を繰り返し聴いて、書き出すトレーニングです。

冠詞1つたりとも逃さない!

聞けない単語が一つでもあれば何度も聞き直します。三単現のs、冠詞、前置詞など、微妙にしか発音されない単語も一つも漏れなく聞き取ってやるという強い意志をもってやりましょう。

慣れないうちは短文でも10~20回程度は繰り返し聞くことになるでしょう。

発音を真似する必要がない分シャドーイングよりは負担は小さいので、たくさんの英文で練習することができます。Web上にスクリプト付きのリスニング教材も豊富にありますし、お手元に音源付きの参考書さえあれば何でも教材に成りますので、ネタには困らないでしょう。

おすすめ参考書

ディクテーションによる勉強法が解説されているおすすめの参考書をご紹介します。

えいご道場、インターチャネル・ホロン、2006.

これは古いPCソフトなのですが、中身は本物です。まだ中古が残っているようではありますが、さて最新のOSで動作するかどうかは分からないのが残念です…。

  • 採用理由
    • 私は文字を手で書くのが遅いし非効率なのですが、タイピングは好きなので、効率化を考えてPCソフトにしました。
    • GUIがディクテーションに最適化されているので、取組みやすいです。
    • 本ソフトは、本当にアルファベット1文字でも抜けていると不正解にされ続ける鬼ソフトです。あまりに厳しいのでイライラしますが笑、その厳しさが力になります。
    • 1文が短いので、聞き取りに集中しやすく、濃密な訓練ができます。
    • システム上、10センテンス/日となっています。30~40分/日を3ヶ月程度続ければ一周完了できるペースです。何周もしましょう。
えいご漬け 改訂版、プラト、2005。

Amazonによると、一応Windows10でも動作するのがこちららしいです。

プラト|サポート

使ったことが無いので明確におすすめするのは難しいのですが、コンセプトとしてはえいご道場に通じるものがあるので、参考に掲載致します。

WEB音源

WEBでのスクリプト付きリスニング教材です。シャドーイングやディクテーションに活用可能です ^^

  • VOA

    • 無料です。音声のダウンロードも可能です。

learningenglish.voanews.com

  • ニュースで英会話

    • 音声を聴くためには会員登録は必要ですが、NHKのサイトであるという安心感があります。

cgi2.nhk.or.jp

私の学習例

あくまで私の例ですが、どのように学習したかをご紹介します。

基本は毎日だけど

基本は毎日ですが、これも発音記号の様に本当に毎日でなくてもOKと思います。たまに休んでもそんなに影響はありませんが、2日空けると鈍るのであまりサボらないほうが得策です。

とは言え、やっぱり疲れる日もあると思うので、最低でも5センテンス/日 くらい?これなら大体20分くらいで終わります。何となく携帯いじっている時間をカットすれば余裕で捻出できます。

妥協しないことが大切

妥協せず、最後の最後まで聞きまくってもう駄目!ってなったら答え合わせです。

まぁこんなもんでいいや、で終わらせて何となく答え合わせをしていたら、中々力になりません。

あー、なんだそうだったのかよーー!!!くっそー!!!の繰り返しが力になります。

フィードバックを忘れずに

そして、かならずフィードバックを行います。何故聞き取れなかったのか?

例えば、シャドーイングの項で触れたように、強い子音と弱い母音が連結したせいで音が消えてしまったんだということが分かれば、次に同じような文章が出てきたときにも音が聞こえない部分を脳内で補完することができます。

これは日本語でも同じです。周りがざわついた環境で相手の声が全て聞こえなくても、経験から聞こえなかった部分の言葉を補完しているのです。

これを英語に転用するためには、後付けで学習するしかありません。そのトレーニングとして、精聴・多聴が可能なディクテーションはもってこいなのです。

おわりに

今回は、発音トレーニングについて説明しました。

文法編や語彙編で行った暗記学習とは異なり、身体(主に口ですが)を使った厳しい反復トレーニングが必要であることが分かると思います。

リスニング・発音力を鍛えるためには、これまでの教育で行ってきたであろう詰め込み教育とは一線を画する練習がどうしても必要になるのです。

私自身、正直キツかったです。1, 2ヶ月毎日やったところで全然上達しないんです。マジで泣きそうなりました笑。でも諦めずに半年・1年と継続して訓練をすると、明らかに違いが出てきます。徐々に、というよりある時からピョンと飛び出すような感覚かもしれません。実はその地点はよくわからないのですが、振り返るといつの間にここまで慣れてきていたのか、という感覚です。口の筋肉痛もすっかりなくなります。

ここを乗り越えれば、聞き取りについても発話についてもストレスがかなり緩和されます。すると、楽しいですよ。英語で話すのが楽しくなるんです。こんな素敵な感覚は中々ありません。継続すればきっと大丈夫だと信じて、是非試してみて下さい ^^

次回は、補足的にリーディングについて述べたいと思います。実はそんなに話すことは多くはないのですが、大切項目もあるので、是非フォローしておきたいと思います ^^

次回

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MoriKen流英語道場 11. トレーニング編-語彙-

はじめに

前回に続き、トレーニング方法です。

今回は、トレーニング項目その2 語彙です ^^

ひたすら、覚えます

いやー、そうなんです。こればっかりは覚えるしか無いんですよ。

でも、闇雲に覚えようとしたのでは、中々頭に定着しませんね。

そこで今回は、効果的に単語を覚える方法について述べていきます!

覚え方に一工夫を

単語を覚えるのって、本当にだるいですよね。私も中学の勉強のときから暗記はとても苦手で、どうしたものかと悩んだものです。

そんな私が単語を覚えるのが好きになるに至った戦術があるのです。それをご紹介します。

語呂合わせ法

定番ですが、これは効きます。語呂を考えること自体も楽しいですし、覚えるテンポも格段に向上します。

例えばこんな例。

・例題:evesdrop 意味: 盗聴する


初めて聞く人も多いと思います。さぁ、一体私はどんな風に覚えたのでしょう。

・ 語呂:いい人だけどブスな人が、ドロップ舐めながら、盗聴する


え、支離滅裂じゃない?そう思うでしょう。

でも、そんな支離滅裂な状況すらも逆手に取るのです。上記の情景を強く頭でイメージするのです。

いい人だけど盗聴するって何?ドロップ舐める?何で今?

そんな意味不明な状況をうまく整合させるような状況を想像すると、何とコレが定着するわけです。

地味で当たり前なゴロよりも、インパクトのある語呂の方が覚えられるものなのです。特に、下ネタはまず忘れません笑。

そんな雰囲気で、時には楽しみながら単語を覚えることができるのが語呂合わせ法のメリットと言えます。

語源法

今まで英単語を覚える時、何となく全体の音で覚えている方も多いと思いますが、実はそれはもったいないことなのです。

英単語は、実はパーツに分解することができ、しかもそのパーツはそれぞれ意味を持っている場合が多いのです。

個々のパーツの意味をつなげて連想させることで、単語全体が表現する意味をあぶり出すのが、語源法のミソです。主となる語源さえ押さえてしまえば、あとはその組み合わせで膨大な数のパターンに対応できるようになるポテンシャルを秘めているのです。

単語を覚えるのが容易になるのはもちろん、初出の単語の意味を推測することも可能になります。素晴らしいですね。

では、一例を見てみましょう。

・例題:advocate 意味: 主張する


こちらも、初めて聞く人も多いかもしれません。さぁ、語源法で推測してみましょう。

  • ad: 前、前方に向かって という意味を表す接頭語

    • i.e. advance (前進する), adventure (冒険) など
  • voc: 声 を表す語源

    • i.e. voice (声), vocal (歌手)など ※所詮語源なので多少変形する。
  • ate: 動詞化の働きをする接尾語

    • i.e. rotate (回転する), create (創造する) など
  • 前に+声+動詞 → 前に向かって声を出す → 主張する

如何でしょう。これはあくまで一つの例ですが、こんなノリでサラサラっとテンポよく単語を覚えることが楽しくなりそうな気がしてきませんか?

こんな語源もあったのか!という発見にも繋がり、純粋に語源の勉強自体が楽しくなってくるというメリットもあるのです。

オススメ本

私が学習した書籍の内、これは力になったと思う書籍をご紹介します。

川野太一, 必ず覚えられるTOEFL テスト英単語3400

必ず覚えられるTOEFLテスト英単語3400 CD付

必ず覚えられるTOEFLテスト英単語3400 CD付

  • 作者:河野 太一
  • 出版社:アルク
  • 発売日: 2007-05-16

この本は、語呂合わせと語源によって単語を覚えてしまおうというコンセプトです。

そう、前述した単語暗記戦術を完全に包含している素敵なテキストです。

TOEFL対策単語となってはいますが、これを覚えていたらほとんどの英文は読めるようになるのではないかと思います。

目標点数別にグループ分けしてあるので、頻出順に学習できる点も良いです。

清水健二, 語源とイラストで一気に覚える英単語

新編集 語源とイラストで一気に覚える英単語

新編集 語源とイラストで一気に覚える英単語

  • 作者:清水 建二
  • 出版社:成美堂出版
  • 発売日: 2015-03-26

語源法のテキストとしてはバイブル的な位置づけにあるものではないでしょうか。

語源の響きとイメージを対応させるために、たくさんのイラストが掲載されている点が素晴らしいです。

暗記系の学習で重要なのは、イメージ、連想力です。無味乾燥な文字の羅列を覚えるのではなく、その背景にある意味や、関連する情景を思い浮かべると、不思議と良く覚えられるものなのです。その方が楽しいですしね♪

そういう点でも、イラストを使うというコンセプトは共感できるものがあったのです。

学習方法

コンセプトは分かっても、実際に学習しなければ意味がありません。その方法は…。

ひたすら反復

やっぱりコレですね笑。素振りをするしか無いのです。

自分に合うバイブルを見つけたら、もうひたすら反復練習です。

文法と同様に、単語テキストの内、自身のレベルに合わせた問題を、全問正答(せめて90%)できるようになるまでとにかく反復して学習します。

大事なことは、語呂や語源と連想できること

文法編と通じるところなのですが、ここで大切なことは、反復する回数を増やせばいいということではありません。

特に学習初期段階は、先述した語呂や語源と、その単語の意味を正確に連想できたがどうかが重要となります。最初のうちは、なんとなくノリで当たったからもう覚えない、というスタンスを取ると、後で確実に忘れます。

何回やっても連想できないなら、20回でも30回でも繰り返して頭に叩き込むのです。反復は定着のための手段です。

もちろん、もともと知っていたならすっ飛ばせば良いのです。

となると、ここでも全ての掲載単語を反復する必要はないのです。間違えたもの、自信に乏しいものは☓や△という印を問題にメモしておき、その部分だけを繰り返し復習すればよいのです。

自信がないもの、少し迷ったものは△にするのも、文法編と共通です。

語呂や語源と完全に連想させられたら初めて○

このような厳しいフィルタにかけてもなお、はっきりと連想できた上で正答できた時に、初めてその問題を○にするのです。

キツイ勉強法ではありますが、これを実践すれば必ず力になります。

そして語呂や語源から離れる

こうした学習を何度も何度もやっていると、単語が目に入った瞬間意味が思い浮かぶようになる時期がやってきます。

そうしたらこっちのものです。もう身体に定着したのです。語呂や語源は最悪忘れても構いません。

さっきまで語呂や語源と連想させろって言ったのにちゃぶ台返すのか!と思われるでしょう。

それは、初学段階では連想が必須ということです。最初から楽をしようとして覚えるべき項目を覚えもせずに手を抜くと、後で痛い目に遭うことになります。だから、最初は肝心だよというだけの話なのです。

どんなスポーツや武道でも、まずは型から入るでしょう。数学だってまずは公理を徹底的に叩き込まれますし、囲碁や将棋でもまずは定石から押さえていくものです。

それと同様に、まず最初は手を抜かずに型で叩き込む。身体に染み込んできたら、あとは身体が勝手に反応するのですから、それに従えば良いのです。だから、この地点まで到達したら、語呂や語源は忘れてもかまわないと言ったのです。

私の学習事例

上記ポリシーに従って、私が具体的にどのように学習を進めたかご紹介します。

私の場合は技術の進歩によって学習ツールに変化が生じたので、両方示すことにします。

一昔前

ざっくりいえば、自分の苦手な単語だけを単語カードに転記します。もちろん、語呂や語源も全てカードに書き込みます。それを肌身離さず持って、時間が有る時に何度も復習しました。

しかも、特に苦手な単語だけを抽出することもできるので、弱点対策にも向いています。当時の我が家には大量の単語カードがストックしてあったことを思い出します笑。

あとはひたすらこれを勉強すればいいのです。手間は大きいですが、メリットも絶大です。

現在

今は、IT技術が進歩しているので、単語カードというアナログな手段よりももっと効率的に学習ができます。

私は、Ankiというツールを用いています。

  • クラウド対応なので一度登録すれば今後も使えるし、端末に依存しない。
  • 間違えた問題を人間の忘却曲線に従って効率的に出題してくれる。
  • ランダム順出題。画像、音声の登録も可能。空欄補充問題も作れる。
  • スマートフォンとも同期できるので、出先でも軽いノリで勉強できる。

素晴らしいです。単語学習をする上で欲しい機能が全て入っています。

データとして残るので、管理も容易です。しかも、英単語のみならず、何にでも使えるので、非常に重宝しています。

私は、数学やプログラミング関連の知識習得にもAnkiを使っているくらいで、もうドップリ浸かってしまっています。このままなくならないことを祈るばかりです…。

おわりに

今回は、英単語を覚える上で効果の高い書籍と、具体的な学習方法についてご紹介しました。

文法編との違いとして、単語が持つ特性から「語呂と語源を使う」という戦術レベルでの違いはあります。しかし、本質的な考え方は文法編と殆ど重複することが分かると思います。

単語が分かると辞書を引かなくても英語が読めるようになるので、英文を読むのが楽しくなります。何より、会話も劇的にスムーズになります。

決してテストの対策のためだけではなく、将来自分が英語を話す場面を想定しながら、しっかりと英単語を学習することをオススメします。

次回は、トレーニング項目その3である、発音についてご説明いたします ^^

発音は、ここまで文法と語彙とは一線を画する学習方法が必要になります。これもまた楽しいですよ♪

次回

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MoriKen流英語道場 10. トレーニング編-文法-

はじめに

いよいよ具体的なトレーニング方法に入ります。

今回は、トレーニング項目その1 文法です ^^

ひたすら、覚えます

そうなんです。散々引っ張っておきながら、結論はこれになってしまうのです汗。

ただ、その方向性くらいは示せると思います。おそらく、多くの英語学習者が行っている勉強法は、圧倒的に数が足りていないだけなのです。

逆に言えば、数をこなしてしまいさえすればカバーできるのですから、やらない手はありません!さぁ、行きましょう!

オススメ本

私が学習した書籍の内、これは力になったと思う書籍をご紹介します。

石井辰哉, TOEIC TEST文法別問題集

※旧形式TOEICの問題集ですので、そこだけ注意です。コンテンツはとてもいいです。

TOEIC TEST 文法別問題集

TOEIC TEST 文法別問題集

  • 作者:石井 辰哉
  • 出版社:講談社
  • 発売日: 2001-09-13

問題集の体裁をとりながらも、要所要所に文法の要点をまとめたページが付けられているので、これで全体をざっとおさらいすることができます。その扱う幅も適切で、TOEIC対策問題集とは言えども、これを抑えれば多くの英文は普通にカバーできる範囲だと思います。

加えて、問題集はその要点をカバーするような構成となっているので、全問題を正答できれば文法のルールも理解できたことになるはずだ、という安心感をもって勉強することができます。

問題より解説の方が分厚いというのも大きな特長で、単なる演習ではなく解答への導出が事細かく丁寧に記載されているので、前述した反復練習法に適していると言えるのです。

林功, TOEFL Test ITP 文法問題対策満点マニュアル

文法解説本の位置づけとしては先に紹介した書籍と同等の役割を持っています。TOEFL ITP(かつてのPBTの過去問)の文法セクション用ということもあり、先の書籍よりも難易度が高いです。

先の書籍の全問題を正答できるようになった後に本書籍で腕試しをし、不正解だった問題をこれまた完璧に理解すれば鬼に金棒です。

TOEIC、TOEFL ITPの文法セクションでの高得点も夢ではありません。

もちろん、現行のTOEICは試験の体裁が異なるので、それを理解して、一冊くらいは問題集をやる必要はあるでしょう。ただ、ここで挙げた二冊をみっちりやれば、英文法の基礎力はかなりのレベルに達すると思います。

学習方法

ひたすら反復

自分に合うバイブルを見つけたら、ひたすら反復練習です。

参考書の全問題を、きちんとその根拠も理解した上で全問正答(せめて90%)は正解できるようになるまでとにかく反復して学習します。

大事なことは理解した度合い

ここで大切なことは、反復する回数を増やせばいいということではなく、どれだけ理解できたかが重要となります。一回で理解できたならさっさと先に行けば良いですし、何回やっても分からないなら20回でも30回でも繰り返して頭に叩き込むのです。

つまり、参考書の全ての問題を反復する必要はないのです。間違えたもの、自信に乏しいものは☓や△という印を問題にメモしておき、その部分だけを繰り返し復習すればよいのです。

場所や順番で正答したものも☓

不正解なものは当然☓ですが、選択肢の順番や勘で当ててしまったものも迷わず☓にすべきです。実力で正答したものではないので、次に類似の問題が出ても不正解となるでしょう。後で復習できるように、はっきりと☓としましょう。

少し迷ったものは△

少し迷って正答した場合、それは知識としては頭に入っているといえるでしょう。しかし、実際の英会話の場面を想定したら、一々そんな思い出し方をしていたらとても間に合いません。反射的に応えられるようになるまでは△にしておき、必ずあとで復習できるようにしましょう。

理由が完全に理解できたら初めて○

このような厳しいフィルタにかけてもなお、はっきりとその根拠がわかった上で正答できた時に、初めてその問題を○にするのです。

キツイ勉強法ではありますが、これを実践すれば必ず力になります。

私の学習事例

上記ポリシーに従って、私が具体的にどのように学習を進めたかご紹介します。

ざっくりいえば、自分の苦手な問題だけを凝縮した専用問題集ノートを作成し、それを肌身離さず持って、時間が有る時に何度も復習しました。

  1. とにもかくにも、問題集を最後まで全問解き、○△☓をつける(汚すのが嫌な人は、付箋の色で区別するなどして工夫する)。
  2. △☓の問題が表示されたページをコピー(スキャン)して印刷し、ノートに貼ります。必要に応じて解説ページや、個人的なメモもここに集約させます。これで、究極の自分専用問題集ができます。
  3. もし他の問題集や、模擬試験等の問題で間違えたものがあれば、随時この問題集ノートに追加していきます。
  4. 復習の時、間違えた回数が分かるように正の字でカウントします。

あとはひたすらこれを勉強すればいいのです。手間は大きいですが、メリットも絶大です。

  • 解くべき問題の数がある程度絞られているので心理的負担が軽減する上、効率的に学習できる・
  • 試験直前は正の字カウントが大きいものから優先的に復讐すれば良いので、短時間で集中対策ができる。
  • 様々な問題集で間違えたものが凝縮されているので、苦手分野が見えてくる。
  • ノートなので持ち運びにも適している。

確かに、最初は大変です。でも一度作ってしまえばもう最強のパートナーとなるでしょう。くれぐれも、なくさないようにしましょうね笑。

自分のレベルに合った文法本を探すことも大切

オマケです。

先にご紹介した書籍は、私が色々なものを試して特に本質を付いているなと感じた書籍です。

これらの書籍はもちろんオススメしますが、皆さんがご自身の肌にあった書籍があるなら、それにこしたことは無いと思います。

そういう本を見つけたいなら、Amazonのレビューや英語学習者のブログをとにかく読んで、自分に合っていそうな教材を調査しましょう。大切なのは、楽してデキる、系の過大宣伝系の書籍は避けることです。これだけで、胡散臭い教材はバッサバッサ削られるはずです。

また高評価であったとしても、通り一遍等の褒め言葉でレビュー数ばかりが多い書籍はステマの可能性が高いので、注意して下さい。

たくさん見ていると浮かび上がってくるのですが、一つの基準を示します。

「大変だったけどたしかに力になった。」


という類のレビュー、本当にこの人は頑張って勉強したんだなと言うレビューアーの精神が伝わってくるようなコメントがある書籍は、本物です。

おわりに

今回は、英文法を習得する上で効果の高い書籍と、具体的な学習方法についてご紹介しました。

私はこの方法で勉強し、TOEICもTOEFLの文法セクションの正答率が安定して全問正解 or 一問不正解となるレベルまで上達することが出来ました。

大抵の英文もスッと頭に入るようになりますし、会話をするときにも文法の基礎が役に立つ場面は多々あります。

決してテストの対策のためだけではなく、将来自分が英語を話す場面を想定しながら、しっかりと文法を学習することをオススメします。

次回は、トレーニング項目その2である、語彙についてご説明いたします ^^

次回

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MoriKen流英語道場 9. トレーニング編-概要-

はじめに

さぁ、ここまではマインドについて述べてきました。いくら方法論ばかりを説いたところで、マインドが成就されなければ英語は上達しないからです。

これは間違いありません。スポーツがそうであるように。逆に言えば、マインドさえしっかりしていればどんな勉強方法でも上達するでしょう。

ここからは、トレーニング編です。人それぞれ自分にあった勉強方法があるでしょうが、ここでご紹介する方法が誰かにお役に立てるかもしれないと思い、公開することにしました。少なくとも、英語がどうしようもなく苦手だった私が一定のレベルに達することができましたので ^^

それではトレーニング編、まずは概要からスタートします。

基礎トレーニング三大要素

以下の三つが基礎でみっちり身につけておくべき項目です。

  • 文法
  • 語彙
  • 発音

ゲッ…と思った人へ

正しい反応だと思います。私も嫌でした笑。

「かっこよくペラペラ英語を話したくなりたいのに、なんでこんな勉強しなければならないの?こんなの受験英語と一緒じゃん!受験と違うって言ったじゃん!」


それはそうなのですが、考えてみて下さい。スポーツ選手が基礎トレーニングを怠っていることを想像できますか?イチロー選手が毎日素振りを怠ったことがないように、英語でもやっぱり地味な基礎トレーニングが必要なのです。受験とは違うと言った点については、特に発音について当てはまります。

以下、各項目の概要を述べます。

各項目の概要

文法

文法はスポーツのルールのようなもので、基本中の基本です。文法ができないと、読書聴話の英語四技能が全て根底からパーとなります。ある意味暗記が必要な部分ですので、地味で退屈な要素ですが、応用力の原点です。

大切なことは、テストで高得点を取ることを目的化しないことだと思います。自分が会話をする時にこれは使えそうだな、という意識を持って覚えると、それが応用で生きてきます。

語彙

語彙力は、持ち技の幅を広げます。たとえルールを知っていようが、持ち技の数が少ないと、力を発揮できる場面が限られます。

テニスの選手がフォアハンドでしかラリーできないんじゃ、お話になりませんよね?バックハンドを使えるだけで、打ち返すことのできるボールの種類がぐっと広がるのです。同じように、語彙力によって理解できる文章の量や、会話の幅がぐっと広がります。

理屈上は。覚えた文法を元に単語を置き換えてしまえば英語は成立するのです。それくらい大切なのです。

発音

発音はフォームです。強い選手でフォームが汚い人などいないでしょう。自分が良いフォームを身に着けていれば、相手の動きも読みやすくなります。

センター試験の英語対策で発音記号を丸暗記して回答するのではなく、自分が発音をできるようになるトレーニングを行うのです。これが、受験英語と根本的に異なる勉強方法となるのです。

おわりに

何か地味で面倒そうだな…。

そう思われた方もいらっしゃるでしょう。そうです!超地味でめちゃくちゃ面倒くさいトレーニングなのです。

しかし残念ながら、ここを怠ってしまうと、またなれ合い的な集まりで挨拶に毛が生えたくらいの会話の世界に戻るしか無いのです…。これだけ多くの日本人が英語に憧れを抱きながらもそのレベルで停滞しているのは、ここに根っこがあるのです。

とにかくまずは練習に次ぐ練習!そして実践の場として、会話に挑むのです。

次回はその練習の第一要素、文法の勉強法をご紹介いたします ^^

次回

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MoriKen流英語道場 8. マインド編-明確な目標設定を:後編-

はじめに

前回の記事で、なぜ日本人が英語学習のモチベーションを向上させられないのか?その原因を、アジア諸国の事情と比較しながら考察しました。

結論は、

「別に英語ができなくたって十分幸せだし。」


という感情が、日本人の心のどこかにあるのでしょう。それがダメだと言っているのではありません。そういうものなのですから、素直に受け入れれば良いのです。

そういう精神構造を受け入れた上で、私達がどのように目標を設定すれば良いのか?今回はその点について議論していきます ^^

では、どうすればいいのか?

課題は英語学習のモチベーション

ここまでの議論から、私達日本人が英語を勉強する上で解決しなければならない問題は次に集約されます。

「如何に英語の勉強をするモチベーションを向上させるのか?」


言い換えれば、

「如何に自分を英語を使わなければならない状況に浸からせることができるのか?」


ということです。

「英語=手段」としよう!

この一つの指針として、私は次のような目標を掲げることを提案しています。

「英語が手段になるような目標を掲げる。」


前述した議論を元に原因を解析すると、ここに集約されます。

日本の場合は英語を勉強すること自体が目的となっているので、必要性を感じなければとっとと降りてしまっても特に支障はないのです。

アジア諸国の場合は、将来の生活基盤を安定させるための手段として英語を勉強する必要があるのです。

だからこそ、自分で「英語=手段」となるような目標を立てて、その環境に無理矢理にでも自分を浸らせるべきなのです。

例えば?

留学する

一番手っ取り早いですね。ただし、大切なのは、あくまで英語が手段となるような留学をするということです。

例えば、アメリカの大学で専門の勉強(工学でも、経営学でも、法学でもなんでもいい)をする方が百万倍費用対効果が高いです。だって、英語を使えないと勉強ができない、先生に質問できない、テストに受からない、もう死に物狂いですから、留学が終われば英語なんてツールに過ぎなかったなと、ちゃんと実感できるのです。

留学するためには最低限必要な語学のスコアというものが普通はあります。まず、留学申込の時点で相当な勉強を要することになります。だって、スコアでコケたら留学できないんですよ?ここである程度英語力を底上げできるでしょう。

そして、留学後は英語が使えなければ生活も勉強もできない状況になります。こうなればあとはこっちのもんです。波乗りしていれば英語力は否が応でも向上していくのですから。

ここで、注意点があります。それは、英語の語学留学はオススメしないということです。私も短期の語学留学経験があるので、そこで感じたことがあります。 語学学校の授業にしても、クラスメートにしても、ホームステイにしても、会話の自体は自己紹介に毛が生えたくらいのことしかしません。また、同じ国の人同士でつるんでしまうようなコミュニティばかりが形成されていたら、もうアウトです。何のために高い金を払って海外に行ったのか分かったもんじゃありません。

少々怖くても勇気を出して、英語を使って海外で勉強するのが、英語の勉強にとって一番効果的なのです。

国内でも英語で何かを勉強する

留学は流石にハードルが高い!という方もいるでしょう。結局英語を使って勉強すれば良いのですから、そんな環境を自分で作れば良いのです。

例えば、工学が専門なら、洋書の教科書を読んでみるとか。特に入門数学については、洋書のほうが分かりやすいですよ。日本の教科書で良くあるパターンのように、よく分からん定理の証明して終わりではなく、シンプルな具体例から徐々にボトムアップしていくような初学者に親切な構成を取っている場合が多いのです。

したがって、日本語の教科書で頭をこねくり回すより、洋書を読んで素直に理解してしまったほうが結局勉強時間が短くなる場合だってあるのです。そして英語の勉強もできるのですから、一石二鳥でしょう。

このように、自分の興味のある趣味でもいいので、英語の本を買って勉強してみるのは、面白いと思います。

外国人の彼女を作る

ハードルが高いですが、この手段で外国語を身に着けた人がいるのは事実ですので、ご紹介しておきましょう。私のようなモテないネクラには縁のない話ですが笑。

私の例

私は「留学する」という選択を取りました。私は、どうしてもアメリカのでっかいキャンパスで勉強してみたかったのです。想像するだけでワクワクしました。人生先まで考えても、好き勝手アメリカで勉強できる時間なんて、学生の間だけだろうって、危機感を抱いていたのです。(実際、私自身が社会人になりそう実感しています。社会人になったら、一部の恵まれた人を除いて、留学は極めてハードルが高いのです。)

私はそのチャンスを逃したくなかったのです。周りにも「オレは留学するんだ!」と言いまくって笑、外堀を埋めて、やるしかない状況を作って、何とかモチベーションを保つことができたのです。そして、まずは国内でTOEIC 475→850を達成し、後に910を取得する土台ができたのです。

おわりに

いかがでしょう?

これに限らず、英語を使わなければ勉強できないことを自分で見つけて、金を払ってでもその状況に浸すような思考フローを身につけることが大切なのではないかと思います。

マインド編修了→次回以降トレーニング編

これにて、マインド編は幕を閉じます。次回以降、トレーニング編です。

さぁ、みなさんも、英語が手段になるような目標を立てましょう!道は必ず開けます!^^

次回

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MoriKen流英語道場 7. マインド編-明確な目標設定を:前編-

はじめに

下記エントリの続きです。

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引き続きマインド編。今度は目標設定について述べていきます ^^

みなさんが英語を勉強する目的は何ですか?

ぶっちゃけて考えてみよう!

この問いに対して、偽り無く答えてみると、次のような理由が挙がらないでしょうか?

  • TOEICで高得点を取る!
  • 入試、就活を有利にすすめる!
  • 会社や学校が強制するから、とりあえず!

理由は色々あるでしょうが、こういった理由で英語の勉強をする必要に迫られる方は、決して少なくはないと思います。

これが良いとか悪いとか言っているのではありません。むしろ、きっかけとしては十分機能すると思います ^^

その後どうなる?

では、前述した目的の下で英語の勉強を進めた場合、その目的が達成されたらどんな心理に至るでしょう?

  • やった!周りの人と比べた中ではTOEICで一番高い点数を取った!勉強終わり!
  • え、○○先輩、オレよりTOEICの点数が低いのに、オレの第一志望の会社の内定取れたの?なーんだ、じゃあ勉強しなくていいじゃん!
  • 会社で強制されたTOEIC、とりあえず勉強したけど、点数が低くても別にペナルティないから、流して受けよう。仕事のほうが忙しいし!

さぁ、いかがでしょう?すべての人がこのような心理を抱くとまでは言いませんが、全く心当たりがないと言える人がどれほどいるでしょう?かくいう私も、かつては同じような心理で、英語がダルくてダルくて仕方ありませんでした笑。

だって、人間ってそんなもんですもの ^^

では、こういう環境に身をおいたらいかがでしょう?

自分をもう逃げ場のない環境に放り込まれたら?

一方、以下のように、英語を使えないともうどうしようもない環境に身を置くことになったら、どうでしょう?

  • 海外の空港でパスポート落としちゃった。
  • 君、アメリカに1年出向が決まったから。これ変更なしね。
  • パツ金のねーちゃんだ!話したいのに英語力が足りん!

今度はどうなる?

これは何とかしなければと、次のように行動するのではないでしょうか?

  • うわ、パスポート無いとか、このままじゃやばい。受付に英語で問合せしないと!
  • え、出向先で路頭に迷いたくないし、何とかして英語勉強しないと!
  • 目指せパツ金!!!!!

やらなければならない状況になると、人は強くなります。背水の陣、火事場の馬鹿力、とはよく言ったものです。

今の日本の環境は?

なぜ憧れで終わる?

では、今の日本はどうでしょう?英語を勉強したほうがいいとは分かっているのに、一応社会的にも求められている風潮があるのに、なぜ英語の勉強が続かない場合が多いのでしょう?

話せるように成りたいと憧れで語る人がかなり多い中、どうしてそのほとんどは憧れで終わってしまうのでしょう?

次のような理由が考えられるのではないでしょうか?

  • 英語ができたら確かに多少仕事も有利だけど。別にできなくても十分幸せな人生が送れる。
  • そもそも仕事で英語を使う場面が無いし、先輩や上司も英語ができていなくても出世できているので、必要性を感じない。
  • 何でもかんでも日本語訳されているので、日常生活で英語を使う必要性を感じない。

つまり、英語ができるようになったとしても、仕事でも日常生活でも別に使う場面がないのです。もちろん、職種によっては大いに活用する場合も多々あるでしょうが、おそらく国内の仕事の99.9%くらいは英語を使わなくても普通にこなすことができます。

したがって、めちゃくちゃ辛い思いをして勉強したところで大したメリットもないので、それなら遊んだほうがいいや!というお話なのです。だって、勉強って苦痛で面倒くさいじゃないですか。

つまり、高い英語のスコアを取った所で、ほとんどの場合は自己満足と自慢の道具くらいにしか使えないわけです。そんなもののために、誰が身を削ってまで英語の勉強を本気でやりたいと思うでしょう?

英語は嫌い!でも憧れ!

結局、多くの日本人の中に、

「英語は嫌い!でも憧れ!」


という精神構造が構築されているのです。

これは本当に不思議な話です。一体いつからこんなことになったのでしょう?明らかに矛盾した精神構造です。戦後、色々合ったのでしょうね…。

それはさておき、一般に人間というのは、楽をしたいものです。嫌いなものには手を付けない。これは、生物としての本能に従った健全な行動です。リスク回避は生存戦略の要ですからね。

一方、憧れはどうでしょう?憧れを抱くのは勝手ですが、別にそこに向けて努力しなくても生存は可能です。憧れという感情は、生きる上で最低限必要な欲求がある程度満たされて初めて発生するものなので、憧れを満たす行動は生存戦略的には優先度が低いのです。

このあたりの話は、マズローの欲求階層説から導き出せます。前者が安全の欲求、後者が自己実現の欲求に通ずる感情でしょう。

そうすると、普通に考えて大多数の人間にとって、嫌いと憧れの優先度下記の通りとなります。

嫌い >>>>>>>>>>>>>>>>>>> 憧れ


これは、人間ならばごく自然な感情なのです。単なる憧れは、嫌いに勝ることなど、99.9%の人にとってはありえない話なのです。

アジアの環境は?

では、日本よりも英語のスコアが高いアジア諸国の場合はどうでしょう?彼らだって、母国語ではない言語をわざわざ勉強するのは面倒くさいはずなのです。それなのに、なぜ彼らはそんなにも必死になって勉強できるのでしょう?

  • 国内の受験競争が激しすぎる。海外も検討しないと。
  • 母国語に翻訳された教科書がないから、英語の教科書を使わないと。
  • 会社の選考応募の前提条件が留学経験まてゃTOEIC750だから勉強しないと。

もしこのような環境なら、どう行動するでしょう?

  • 国内ではとても受からなそう、英語を勉強しないと!むしろ海外に行った方がよりよい教育を受けられ、将来的に良い職につける可能性がある。
  • そもそも英語の教科書を使うしかないのだから、嫌でも英語を使うことになる。
  • そもそもTOEIC750がないとエントリーすらできない。英語を勉強しないと職の選択肢が狭まる。

こんな感情を抱くことになるのは、想像に難くないでしょう。

英語は嫌い!でもやらないと職が危うい!

つまり、アジア諸国では、英語を使えないと勉強ができなかったり、職が得にくくなったりするといった、生存に関わる感情を刺激する事情があるのです。英語ができることが、明らかに社会的ステータスに影響を及ぼす社会構造になっているのです。

つまり、嫌いなんて言っていたら路頭に迷ってしまうリスクがあるのです。否が応でも英語勉強することになるのです。

そもそも日本とは根本的に社会構造が違うのですから、モチベーションに大きな差が出ることは当然でしょう。

では、どうすればいいのか?

では具体的にどのように目標を設定すればよいのか?

それは、次回ご紹介することと致します ^^

次回

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